山と釣りとカメラの備忘録

来るべき世界の終末に備えてAmazonやセブンイレブンで買い物をしたり、山や釣りに行ってます。

【登山】山岳信仰の霊峰 両神山(白井差新道コース)

梅雨は明けたんでしょうか?イザナギイザナミを祀る両神山に行って来ました。この山を登るコースは主にメインの日向大谷コース、鎖場が連なる八丁尾根コース、そして私有地を登っていく白井差新道コース。今回は白井差新道コースを選びました。登山道整備料として下山後に1000円を払いますが、頂上まで行けなかった人、帰ってこれなかった人は無料のようです。前日の昼過ぎに地権者である山中さん宅へ電話して明日、9時頃に伺わせてもらうことを伝えます。

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関越道を花園ICで降りて、皆野寄居有料道路を使い、9時過ぎには白井差新道登山口 山中さん宅へ到着です。駐車場には既に山中さんが出張っていて、ちょうど先着の登山者にレクチャーをしているところでした。自分も準備を整え、山中さんからレクチャーを受け(3分程度)9時30分過ぎに出発です。ちなみに山中さん、非常勤の山岳救助隊員の様でちょっとお話好きな方です。貴重な話しを聞くのは下山してからのほうが良いかもしれません。

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そんなこんなで山中さんの自宅からしばらく林道を進み、登山道に入ります。

【本日の工程】

  • 09:10着 白井差新道登山口
  • 09:33発 白井差新道登山口
  • 09:57通 昇竜の滝
  • 10:17通 やまびこ橋
  • 10:21通 ノゾキ橋
  • 10:25通 オオドリ河原
  • 10:33通 水晶坂
  • 11:13通 ブナ平
  • 12:12着 両神山 山頂
  • 12:40発 両神山 山頂
  • 14:14通 昇竜の滝
  • 14:30着 白井差新道登山口
  • 14:50発 白井差新道登山口
  • 15:19着 両神温泉 薬師の湯
  • 16:10発 両神温泉 薬師の湯

スタート地点から20分ほどで落差約10メートルほどの滝、昇竜の滝に到着します。なかなか立派な滝です。

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しばらく渓流沿いを緩やかに登っていきます。この渓流にはニッコウイワナの原種がいることを山中さんが教えてくれました。いままで釣り人に釣らせろと言われてもずっと断ってきたそうです。先祖代々そうやって原種を守ってきたみたいです。

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渓流沿いを進んで行きます。お手製の橋が架けてあったりとよく整備されています。

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やまびこ橋に到着です。渓流沿いとは言え、さすがに汗が吹き出てきます。さらに進んで行きます。

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ノゾキ橋に到着です。石にそう書いてあります。

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次のポイントはオオドリ河原。ここらへんで渓流とはそれて樹林帯に入っていきます。

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水晶坂に到着です。ちょうど半分くらいまできました。

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ここから勾配がきつくなってきます。それにしても暑い。全身汗だくです。

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バテてきたので休憩です。15分くらい休んでました。。

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休憩から再び登りだすと開けたところにでました。

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辺りを見渡すとお手製の看板を発見。ここがブナ平です。変なところで休憩せずにここで休憩すればよかったとちょっと後悔。

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ブナの森がきれいです。杉林より好みです。

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ブナ平を後にして登っていくと大きな岩が2つ。ここが夢見平でしょうか。看板は発見できませんでしたが、そのかわりに獣のフンを発見しました。シカのフンではないのでサル?イノシシ?大きさからいってクマじゃないのは確かです。

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 夢見平と思われる箇所を後にして登っていきます。時折、木々の間から周りの山々が望めます。

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登山道は本当によく整備されていて歩きやすく、危険箇所もないです。それほど多くの登山者が登るルートでもないこのルートを整備し続けるのは結構、大変だと思います。

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だいぶバテてきたところで尾根でしょうか。看板が見えます。しかし裏向きでなんて書いてあるかわかりません。

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看板の表に回ってみると両神山まであと200メートルの文字が。あとちょっとです。

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尾根を進んでいくと他の登山道とぶつかりました。トラロープは他の登山道から登った登山者が間違って山中さん宅の方に降りてこない様に山中さんが張ったものです。レクチャー時に教えてくれました。山頂まであと100メートル。

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最後の鎖場です。特に難しいところはないです。

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12時過ぎ、ほぼコースタイム通りで山頂です。

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日本百名山の標識。

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山頂は事前に調べた情報の通り、あまり広くありません。はっきりいって狭いです。少しガスってるので遠くまでは見えませんが良い天気です。山頂から少しはずれて30分ほど昼飯休憩にしました。それにしても暑い。滝の様に汗をかきました。夏山登山の醍醐味です。生ぬるい水を喉を鳴らして飲んでました。

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腹を満たして休憩したら下山開始です。トラロープを潜って山中さんが作った登山道を降りていきます。

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下山の写真は登りと同じ樹林帯なので省略。いっきに昇竜の滝まで降りてきました。下山はここまで1時間30分くらいです。

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昇竜の滝壺から少し下流のところで山中さんが話していたイワナを見つけました。上流から流れてくる餌を静かに待っています。写真を撮ろうと近づいた時に石を踏んで少しだけ音をたててしまい、イワナは一瞬で流れの中に消えてしまいました。2秒前にこの写真のど真ん中に金色のイワナがいました。

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登山道から林道にでて下りもほぼコースタイム通りで山中さん宅へ帰着です。(廃屋の奥に山中さん宅があります)山中さんはちょうど庭仕事をしてました。イワナを見つけたことを伝えると『でかいと40センチ近いやつもいる』と教えてくれました。登山道整備料を支払うとおまけに両神山日本百名山バッチをくれました。帰り支度を整えながら、すこし山中さんとおしゃべりです。山中さんが好きな花のこと、救助活動のこと、救助にいってもだいたい2割は仏さんになってること。何年か前にあった救助ヘリ墜落・多重遭難のこと。救助ヘリが谷底に墜落した現場の写真を見せてもらいました。山中さんも現場にかけつけたんでしょうか。ヘリは激しく損傷していました。最終的に9人が死亡したとのことでした。『山は安全第一』を確認し、山中さん宅を後にします。次は疲れた体を癒すべく温泉です。

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山中さん宅から30分程で両神温泉 薬師の湯に到着です。ここでひとっ風呂浴びて汗を流します。温泉の温度が39.5度と絶妙でした。

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汗を流した後は食堂でアイスコーヒーを頼み、喫煙所で一服。さっぱりしたところで道路が混み始める前に出発です。

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帰りの高速は目立った渋滞もなく、18時前には自宅に到着。そういえば登山道整備料のおまけでもらった両神山日本百名山バッチをザックのウエストポケットに入れたままでした。何気に初めての百名山バッチです。いままで百名山には14座登りましたが特にバッチに興味を持ったことはありませんでした。両神山が15座目です。もらえたらそれはそれで嬉しいもんです。

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自宅についてからふと、山中さんの話していた救助ヘリ墜落・多重遭難の件が気になり、すこし調べてみました。7年前の出来事でした。『ヘリ墜落5人死亡 埼玉・秩父、山岳で救助活動中に』詳細は次のブログにまとまっています。『埼玉防災ヘリ墜落事故によせて』『日テレ取材班遭難、ひとつの死がさらなる死を招く

滝壺に巻かれた遭難者が1人死亡。それを助けにいった(生存していると伝えられていた?)救助隊員がホバリング中にヘリが墜落して5人死亡。それを記事にしようと思った有名ブロガーの1人がヘリの墜落現場の近くで滑落して死亡。日テレの取材班2人が山岳ガイドが止める中、ヘリの墜落現場を取材するために入山を強硬し、低体温症で遭難死。4次遭難まで含めて合計9名が死亡するといった事件でした。山中さんが言っていた『最初に滝壺に巻かれた女性、救助隊が行く前にすでに死んでたよ。滝壺に巻かれるとぐるぐる回っちゃってでてこれないんだ。救助要請した残りのパーティー、生きてるって言わないと来てくれないと思ったのかな。』と言ってたのが印象的です。残りのパーティーが救助要請したのは女性が滝壺に落ちてから日にちが変わって翌朝です。谷深い渓流は電波も入らず、救助要請するにも電波の入る尾根まで登るしかなかった結果です。『しょうがないから拾ってくる』『山で死んだっていいことないよ』山中さんはそう、うそぶいてました。夏山はやっぱり暑いので次は紅葉のシーズンにでもまた訪れてみたいと思います。